2015年10月14日水曜日

大丈夫、きっとうまくやれる。



ライフスキル学習の本来の目的は、個人の人権を擁護し、健康問題と社会問題を積極的に予防することによって幸福な生活を営む点にあります。(WHO、1998)

ライフスキルとは、簡単にまとめると人とうまく付き合い、日常生活における苛立ちやストレス等に対処できるスキルです。

「ライフスキル」は、ストレスに対して「ストレスちゃんこんにちは。また来たの、久しぶりだね」の感覚で上手につきあうことができる力と考えると分りやすいと思います。

WHO が1993年に定めた「ライフスキル」の定義では、個人が日常生活の欲求や難しい問題に対して効果的に対処できるように、適応的、前向きに行動するために必要な能力としています。

つまり人が日常暮らしていくと、「なにを、どうするのか」という課題が頻繁にふりかかってきます。
その都度、自分と対人、社会、環境と調和することが必要になりますが、どうしていいのか分らないとなると、ストレスが生じるものです。


「なにを、どうするのか」を、迅速に考えることができて、適切な判断ができればストレスも最小限度にするおとができるでしょうが、神様ではない凡人には現実には不可能です。

「なにを、どうするのか」以前に、苛立ちやストレスにつきあえる力があれば、落ち着いてベストは判断も可能になります。


大丈夫、きっとうまくやれる。という感覚があれば問題解決している状態にあるというわけです。

でも、これが持てないから不安になるのです。つまり自己信頼感があればいいのです。

しかし、自己信頼感は経験によってしか身につきません。ところが自己信頼感がないと行動に発展しない人が多い。もっというと逃げ出してしまうので、逆に自己否定感が強まります。

成長するチームでは、これを上手に背中を押しますが、自己否定感の強い風土のチームでは逃げ出してしまうことに背中を押してしますのです。

では、大した経験をしていないのに、「大丈夫、きっとうまくやれる。」と思える人は、何を根拠に自分を信頼できるのでしょう?「あなたはOK」というメッセージをもらっているからです。ほとんど育ってきた環境に由来しています。

では、もしあなたが自己否定感が強く理由をつけて逃げ出すことに慣れているとしたら、どうすればいいでしょう。チャレンジをして成功体験で自分を強化する以外にありません。

良い会社は全社あげてチャレンジします。私のために、あなたのために。そのチャレンジが偏ったものにならないようにまず社会に支持される「在り方」を整えます。その上で目標を設定して、先を考えて、準備をして一歩一歩、確実に目標を達成していきます。これも全部ライフスキルなのです。

組織の一員でも、個人でも、当然、慣れていないとストレスの連続です。

ストレスにつきあう力は、個人本人の身体的健康、精神的健康、社会的健康が重要な役割を果たします、WHO(世界保健機構)では、1993年にライフスキルとして以下の10のスキルを掲げています。

自己認識  共感性   効果的コミュニケーションスキル  対人関係スキル  意志決定スキル   問題解決スキル   創造的思考 批判的思考 感情対処スキル ストレス対処スキル   以上10の技術のことです。

いずれも 心理・社会的変化に対する適応能力を高めるのに非常に重要なスキルです。

スキルを身につけるには、心身の発達段階に適合したふさわしい方法で、人格的・社会的発達を促すことが必要で、幼児から成年した後も続けていくことで、心理社会的スキルを育み、強化することで可能になります。

家庭教育、学校教育はもともとそのスキル獲得の一旦を担っているものですが、現実は時に適切でないことも発生しています。

ライフスキル教育は現実を総合的に見直し、幸福な生活を営むスキル獲得をより容易にするためのツールと考えることができます。

ゲンキポリタンでは、教育的アプローチであるライフスキル教育を念頭に置きながらも、教育ではなく、現実に多忙な成人を対象にスキルを補足するアプローチとしていくつかの選択肢をご用意しています。

しかし、そのいずれも治療的アプローチではありません。

なぜならライフスキルは、もともと個人のパーソナリティを変えるためのものではなく、パーソナリティや行動にプラスして使うものだからです。

より自分らしくあるためのスキルであって、本来その個人が求めているスキル、潜在しているスキルをより効果的に引き出すものです。

具体的に言うと、ライフスキルとは、個々人持っている知識、態度、価値観を、実際に行動化するために必要な能力であって、「何をするか、どのようにするか」という場面で、健全な方法で行動することができるように使うスキルなのです。

たとえばあなたがどこかに行きたいと思います。
そのときに歩くもよし、車を使うもよしです。
ライフスキルは、このとき車の役割に相当します。
車を運転するのはあなた自身です。

これからもお分かりだと思いますが、パーソナリティを変えるためのものではありません。より安全で快適に移動を実現するために車を使うように、ライフスキルを使っていただくといいわけです。

これが昔なら混雑も少なく少々機能が低い車でも問題なく使えたものですが、高度で、複雑、多様化する現在にふさわしい車を使えるようにしましょうという提案です。

ゲンキポリタンが展開するサービスは、あなたの前にピカピカの車を差し出すことと、その運転方法をお伝えすることだと思ってください。

それによって、混雑した複雑な社会や環境を快適に走行して、目的地に到達するお役に立てると考えています。




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