2015年10月28日水曜日

自分を愛さずにはいられなくなるライフスキル




在り方や価値観に動機付けされて意欲的になり高まった「モチベーションmotivation)」が,「本来の自分」にアクセスして心の内面から高めるのに対し、「インセンティブ」によって動機づけされ高まった意欲は,報酬などを期待させることによって意欲を「役割性格の自分」にアクセスして外側から高める働きをします。
インセンティブは「報奨金」「奨励金」などの名目で使われるのが一般的で「意欲刺激」と呼ばれています。
インセンティブが役割の自分に働きかけるのに対して、内的なことで高まったモチベーションは本当の自分に働きかけます。
その違いからインセンティブよりも、内的動機づけの方が深く長期に、意欲を引き出すことが可能になります。
本当の自分とは、人間の身体でいうなら神経のような役割をしています。後付けの「役割の自分」とは仕事などの役割によって、後から作られていく役割性格をもった自分で、身体に置き換えると骨といえます。
神経がやられたら身体がダメになってしまうように、本当の自分が機能しないと自己実現はできなくなります。
モチベーションを引き出すことは本当の自分を檜舞台に出してやるのと同じです。
ところで、本当の自分とは、どういう自分でしょうか?
私たちは、よく「本当の自分」と表現しますが、なんとなくイメージできても、かなり曖昧です。
世界保健機構が提唱するライフスキルは健全な生活を実践する上で必要な技術のことですが、これらのスキルを「本当の自分」と見ることができます。
先にも説明しましたが、ライフスキルは、以下のスキルです。
・自己認識スキル 
・共感性スキル 
・対人関係スキル 
・問題解決スキル 
・創造的思考スキル 
・批判的思考スキル
・感情対処スキル 
ストレス対処スキル  
以上10のライフスキルは自身の誕生から成長の過程で身につけていくものです。
10のライフスキルは相互に影響しあっています。
相互に影響しあっているために、あるライフスキルが未熟なことから思うように使えないことから、持っているライフスキルを使いきっていないと感じたときに、本当の自分が出ていない、表現されていないと感じます。
また、これらのライフスキルは感情の影響を受けます。
モチベーションを引き出す作業とは、自分の内にある10のライフスキルへの呼びかけといえます。
呼びかけた時、必要にして充足されているライフスキルは元気よく手をあげます。
一方、不足する、不足していると感じている、あるいは思い込んでいるライフスキルがあると、逃げ腰になります。
自分の内で葛藤が生じます。
ひとを成長させるには、長所を観てあげるのが鉄則です。
しかし、会社経営でも個人でも同じですが、弱い部分が全体のレベルを引き下げているのも現実です。
ここでも葛藤が生じます。
モチベーションを高めるとは、葛藤へのチャレンジといえます。

誰だって完璧ではありません。
みんな複雑に交叉した長所短所をもっています。

長所と短所は、対極にあります。
たとえば「したい」と「したくない」は対極です。
迷うとは、対極の葛藤です。

葛藤を乗り越えるために、ライフスキルが必要なのです。
ライフスキルとは、具体的な専門スキルを有効に使えるようにするスキルです。
いくら勉強したって、専門スキルを身につけてもライフスキルが不足したら使い物にならないのです。つまりモチベ−ーションを高めることはできないので、自分を好きになれなくしてしまいます。
では、モチベーションを高めて、意欲的に専門スキルを身につけたり、役立て、自分を好きになれる大切なライフスキルを説明していきましょう。


自分越え3つのライフスキルトレーニング





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