良いストレスとは、自分の願望を達成するために必要なストレスです。
悪いストレスとは、自分の願望に関係のないストレスです。
アルツハイマーの母親をケアで味わうストレスは、
大変でも自分の願望を達成するために必要なストレスです。
いくら頑張っても報われないように思いますが、
言葉は通じなくても感情のレベルで繋がっています。
意識には意識、無意識、
さらにユングが提唱した集合的無意識(普遍的無意識)があります。
集合的無意識(普遍的無意識)の有無の根拠は、知り合いでもなんでもない精神分裂病患者たち(統合性失調症)の妄想に共通した意識を発見したことに起因しています。
さらに世界各地にある神話の類似性、言語は違っても同じことを意味することの多さなど。
この発見によって、人の無意識は繋がっていると発展していったのです。
無意識も、集合的無意識もいくら考えても到達できることのないものですが、大事なことは無意識の自分に光をあてることです。
・私なんか愛されるはずがない
・私なんかにできるはずがない
このように考えていても、その成就を願っていないわけではありません。
「死にたい」という人に限って、「死なない」と日常的に言うのと同じ感覚です。
「死にたい」という意味は「もっと楽しい暮らしがしたい」というように翻訳できます。
もし、自分の口からこぼれた言葉が「死にたい」ではなく「もっと楽しい暮らしがしたい」と言い直し、その言葉を自分の耳が聞いたらどうでしょう?
次のステップに進み、「では、どうしたらいいかな?」「なにか楽しいことはないか」とサーチしていきます。
「私なんか愛されるはずがない」ではなく「私はあの人を愛している」だったらどうでしょう?
「私なんかにできるはずがない」ではなく「私もやってみたい」だったらどうでしょう?
自分の心に正直になる。素直になれば解決することが大半なのです。
「私なんか愛されるはずがない」と言ってる限り素直になれません。自分の責任で行動しょうとしません。「私なんかにできるはずがない」も同じです。自分の心に素直にならないで、願望を達成したいとなると、自分以外の人に達成してもらわないとできません。
誰かに「依存」するということなので、その責任も他人に移ってしまいます。
これでは他者のせいにして暮らし続けるしかありません。自分が自分を生きないということです。自分を他者に預けて生きるということです。
そこで生まれてしまうのが執着心です。
執着心とは自分が役割を果たさなかったことへの未練です。だから成功の対極にある失敗が痛すぎるのです。
自分がベストを尽くしてダメだった場合には、未練は残りません。諦めがつきます。諦めがつかないのは「こだわり」を持たずにやり過ごした場合です。諦めがつかない正体は執着心です。
「私なんか愛されるはずがない」「私なんかにできるはずがない」と思いながらその成就を他者に依存した上で、「結婚してくれなかったあなたが憎い」、「それを成し遂げるようにしてくれなかったあなたに怒りを覚える」というプロセスと結果を他者の責任にした怒りが執着心なのです。
このような「在り方」は子どもにはよく見かけます。子どもの場合には親に依存しなければ生きていけない存在なので、ある一定の理解はできても、これが30歳になって、60歳になってというと事情が変わってきます。
悩み、苦しんている人のほとんどが、この状態です。
ただし、気をつけてほしいのは、自分の役割の限界です。もし相手も依存するタイプの場合、役割の境界が混乱してきます。いわゆる「共依存」の場合、どこまでが相手の責任で、ここからが自分の責任と分けにくいので、いつまでも執着してしまう危険があります。
これについては、後で説明します。
その前にアサーティブについて説明します。
アサーティブとは、アサーティブとは積極的に自己主張することですが、その意味は、自分が責任をもって、積極的に自己主張すること。つまりは実現したいことを自ら引き寄せて実現することです。「自ら引き寄せて」がアサーティブの本分なのです。
愛や平和というと、誰でもが大切なことだと認識しているので、それに逆らうことはできません。しかし愛や平和はじっとしていて実現するものではありません。みんなが同じ価値観で生きていないからです。こんな当たり前のことでさえ一筋縄ではいきません。
つまり、何をやっても難しいのです。その上で「実現したいことを自ら引き寄せる」のは大変なのです。自分が、実現したいこと、そのものになるくらいの覚悟なければできないのです。それを他者に依存して他者の責任して非難するという「在り方」が尋常ではありません。
私が言いたいのは、だからとことん「こだわり抜いた上で失敗を受け入れてもいいじゃないか」ということです。こだわり抜いたという点ですでに成功者だからです。結果ではなくプロセスです。そしてプロセスを正しくやり抜けば、100%とはいえませんが、自然と成功に辿り着くのです。
自分越え3つのライフスキルトレーニング